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マラッカにいらした旅人さんに「美味しいトンカツ麺でも食べに行きますか?」とお誘いすると「Tonyさん、ブタ肉料理もあるんですか?」と驚く方も少なくありません。イスラム教国家マレーシアでは「ブタ肉」に代表される宗教上食べてはいけない食材の規定が定められています。
「ハラル」と呼ばれているイスラム教徒御用達の食品に対して、宗教上食べちゃいけない食品を「ノン・ハラル」と区別しています。大型スーパーマーケットではノン・ハラル食品コーナーでレジも別になっているお店もあります。一流ホテルの中華料理店でもブタ肉を調理に使わないレストランがあたりまえ。
しかし、多民族国家マレーシアではイスラム教徒はブタ肉を食べちゃいけないけど、ヒンドゥー教徒は牛肉を食べちゃダメだし、華人仏教徒の一部も牛肉がダメなど食に関する宗教の取り決めがあります。したがって、雑食性の筆者は宗教の壁を越えさまざまな料理を食べることができるんです。 |
今回ご紹介するのは、このブタ肉を使った台湾風「トンカツラーメン」のお店。正式には台湾式「排骨麺」と漢字で書いて「パイコー麺」もしくは「パイクォー麺」、「パイクー麺」と発音します。トンカツラーメンとは筆者が名付けた呼び名なので、マラッカでは通じません。
手のひらサイズ、厚みは約5〜6ミリとちょっと薄めにスライスしたブタ肉を特製小麦粉にくぐらせ、高温の油でカリッとするまで揚げます。こうしたブタ肉の天ぷら(トンカツ風)のモノを、地元のチャイニーズは「排骨」と呼んでいます。迫力ある具です。揚がったアツアツの「排骨」はひとくちサイズに切り分けられ出番を待ちます。 |
きしめん風の半生の乾麺をグラグラ煮立った釜で約5分茹でます。釜の中で踊っている麺を菜箸でつまみ上げ茹でぐあいを確認する調理人さん。真剣なまなざしで麺のコシやテカリ、箸でつまんだ感覚で茹でぐあいが判断できるそうです。プロの技が光る瞬間です。
あらかじめ用意した器には、濃い色のタレ(スープ)を入れて準備しておきます。タレには各種香辛料がミックスされていてレシピは極秘扱いだそうです。八角や漢方系の薬草も入っています。見た目は濃い色ですが、味はいたってシンプル。薄味に仕上がっています。 |
秘伝のタレ、絶妙な茹でぐあいの麺、主役の排骨(パイクォー)がそろったら仕上げにネギをパラッとちらして出来上がり。好みに応じてミソ風味のチリ(激辛香辛料)を加えて味を調整していただきます。ハンパな辛さじゃないので苦手な方は使わない方が賢明です。
写真のパイクォーメンは「ドライ」というスープとタレ+麺+排骨を別々に食べるタイプです。もちろん、スープの中に麺が泳いでいる普通の「スープタイプ」もあります。しかし筆者のイチオシはこのドライタイプです。ドライといってもパサパサしているわけではなくしっとりしているのでぜひお試しアレ。 |
| ランチタイムは平均30分待ちを覚悟しましょう。運が良ければ空いているときもありますが午後1時前後はほぼ満席と考えてください。席に座って「パイクォー麺をドライでお願いします」とオーダーすると飲み物の注文も聞かれます。コーラなどの缶ジュース類もありますが、ウーロン茶を頼みたいときは「チャイニーズティー」の冷たいモノは「アイス」、あたたかいモノなら「ホット」とオーダーしてください。 |
さてお店の場所ですが、マラッカの市内中心部から徒歩ではチョイとムリのある距離なので地図は載せません。旅でいらした方は下記の住所をメモしてタクシーの運転手さんに渡してください。チャイニーズ(中華系)のドライバーなら「バチャンにある台湾パイクォー麺の店」と告げると行ってくれますが、インド系とかマレー系の運転手さんには通じませんので住所を見せてください。
オーナーが替わり名称変更したレガシーホテル(旧ゴールデンレガシー)からは徒歩5分です。上の写真の看板を目印に探してみてください。南国風のパイクォー麺、美味いッスよ。 |
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